はやってるのよ、炭水化物を食べないダイエット。でも、レオはパスタもご飯も大・大・大好きだから、やめられないのぉ。
○ふん。そんなダイエツト法はやらんでよろしい。
どうして? 体が引き締まったりしないの?
○答えは「脳に影響があり、記憶力が悪くなる」なのだ。脳と脳にまつわる神経系のエネルギー源は、糖質だけなのだよ。だから、糖質や、体内で糖質に変わる炭水化物をぜんぜん食べないと脳が働けなくなるのだ。
えぇ、ホント? でも、炭水化物を抜いてる友達は「これって超いいかも」っていうくらい、どんどん体重が減ってるのよ。
○炭水化物を抜くと、最初は体重が減るんだよ。このダイエット法はアメリカからやってきたものだが、本家本元のアメリカでも問題になっているのさ。炭水化物を長期間摂取しないと、体は肝臓に蓄えられているグリコーゲンをブドウ糖に分解して使おうとするから、肝臓は余分な仕事を増やされて、解毒作用が低下する。これは女性が大嫌いな肌荒れの原国にもなる。 さらに不足した分を補おうと体内のタンパク質を分解してブドウ糖を合成するから、病気に対する抵抗力まで弱くなってしまううえ、とても疲れやすい体になるんだ。
そ、それは大変、友達に教えてあげなくちゃ。じや、答えは「内臓に影響があり、病気がちになる」じゃないの?
○これこれ、病気になるまで続けられては困るのだ。アメリカの癌研究財団の発表では「財団などが推奨している、脂肪の摂取を減らし果物と野菜を増やすダイエットとの比較調査では、最初の6ヶ月は低炭水化物ダイエツトのほうが急激に体重が落ちるが、体重を減らす効果は1年後にはほぼ同じになる」ということだよ。 炭水化物を食ベないような偏食系のダイエツトは、栄養バランスが片寄るため、体内で代謝異常が起こって体重が減るだけという専門家も多いんだ。
ちょっと待って、代謝異常? メタポリック症候群って「代謝異常症候群」って訳されてるんじゃなかった?
○そう。炭水化物抜きで一時的に脂肪は減少しても、停滞期のあとはリバウンドで異常に増えてしまう.振り子の両極だね。だからリバウンドが恐ろしいんだよ。危険なダイエット法だ。
○炭水化物をとらないと肝臓は体内の脂肪やタンパク質を分解してブドウ糖を作る作業をするため、解毒作用や免疫作用が弱<なってしまう。
○脳のエネルギーはブドウ糖なので、血糖値が下がりすぎると昏睡状態に陥ることがある。
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